2022.07.09

うどん・そうめんの美味しい茹で方

あまり食欲がない時や、食事の用意が大変というときに便利なのが、どのご家庭にもあるそうめんやうどんなどの麺類ですよね。
しかし、そうめんやうどんを茹でているときについ目を離して茹ですぎてしまったり、逆に茹で時間が短すぎて粉っぽくなってしまった…などという経験をされた方もいるのではないでしょうか。

今回は、そうめん・うどんを美味しく食べられる、上手に茹でるコツについてご紹介します!

コツ① たっぷりのお湯を用意する

「たっぷり」というのは、具体的に言うと麺の量に対して7倍~10倍程度の量のお湯が必要です。お湯の量が少ないと、鍋の中で麺同士がくっついてしまい、くっついた部分がうまく茹でられないことで食感が悪くなる原因になってしまいます。

コツ②茹でている最中はできるだけ麺をさわらない

普段、そうめんやうどんを茹でた後は、ゆで汁が白く濁りますよね。この白い濁りの正体は麺に含まれているでんぷんなのです。お湯に溶け出したでんぷんが麺の表面に付くことで、麺がベタベタした食感になってしまいます。
そのため、最初にそうめん同士がくっつかない程度に箸でさばいたら、あとは火を止めて蓋をし、そっと置いておくだけで良いのです。グラグラに沸騰したお湯で茹で続けると、お湯の対流や麺同士がぶつかることで麺にダメージが加わってしまい、でんぷんが抜けやすくなってしまいます。火を止めて蓋をすれば、夏の暑い時期は特に助かりますし、吹きこぼれの心配もないので、鍋から目を離して薬味や具材を準備することもできるのです。火を止めると麺の火の通りが心配になるかもしれませんが、小麦でんぷんは80℃でα化(=糊化、ご飯でいう“炊けた状態”のこと)するので、十分な量の沸騰したお湯があれば問題ありません。

コツ③流水でしっかりとぬめりを取る

 コツ②でお話ししたように、どうしてもゆで汁に溶け出したでんぷんが麺の表面に付いてぬめりの原因となってしまいます。そこで、麺を優しく揉むように流水でぬめりを洗い流すことで、麺本来の食感を楽しむことができます。

【麺の種類別の茹でるポイント】

上でお話しした茹で方のポイントは、乾麺の場合です。生麺の場合は、表面の打ち粉を茹でる前にできるだけ払って茹でることが大切です。打ち粉が付いたままだと吹きこぼれやすく、ベタつきやすい仕上がりになってしまいます。また、茹で麺の場合は沸騰したお湯に麺をほぐし入れたら、こちらも乾麺の場合と同じように表面のぬめりはしっかりと取り除きましょう。 茹でるだけで手軽に食べることができるのが魅力のそうめんやうどんですが、ひとえに茹でるといっても意外と奥が深いものなのです。せっかく食べるなら、一番美味しい状態で食べたいですよね。
ぜひこの記事を参考にして、美味しい麺を茹でてお楽しみください。

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