福岡県のブランドいちご「あまおう」について
「いちご」と一口に言っても、栃木県の「とちおとめ」や静岡県の「紅ほっぺ」など品種によって味や形も様々です。そんな数あるいちごの品種。中でも人気の高い品種のひとつが福岡県で栽培されている「あまおう」です。福岡県は全国のいちごの生産量の約10％を占め、栃木に次いで第2位の生産量です(2021年度)。
今回はそんな「あまおう」についてご紹介します。
１．「あまおう」の名前の由来
「あまおう」と聞くと、「甘王」と頭で変換してしまう方も多いのではないでしょうか。あまおうの名前の由来は、「実は甘い」から連想されたものではなく、「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の4つのワードの頭文字を取って名付けられたものです。その名の通り「紅く艶やかな表面、大きい、丸い」というのがあまおうの特長です。通常のいちごは先端が細く三角形のイメージですが、「あまおう」は丸っこい(平たい)ものが美味しいと言われています。
ちなみに、「あまおう」という名前は品種ではなく商標(ブランド名)で、「福岡S6号」という品種です。当初は品種名の「福岡S6号」という名前で販売する予定だったそうですが、これでは売れないだろうということで商品名を公募して「あまおう」という名前で販売されることになったそうです。
２．「あまおう」の歴史
今では苺の一大生産地として有名な福岡県ですが、その名を一躍有名にしたのは「とよのか」でした。「とよのか」は大粒で香りが強く、適度な酸味と強い甘みが特長でしたが2つの弱点がありました。それは、「果実の着色の悪さ」と、「低温下での矮化（果実が小ぶりのまま成長すること）」です。この2つの弱点が生産者の作業量が煩雑になる原因となってしまい、「さちのか」や「とちおとめ」といった発色の優れた品種の登場で「とよのか」は次第に影をひそめるようになりました。そこで、福岡県農業総合試験場ではこの2品種に対抗できる新品種の育成に取り掛かりました。
新品種の育成を始めた1996年から「福岡S6号(あまおう)」を品種登録申請する2001年11月までの間、毎年約7,000株の実生株を育て、より優れたものを選抜していきました。その結果、果実の発色が良く低温下でも矮化しない「あまおう」が誕生しました。これにより、「とよのか」では必須だった煩雑な作業の軽減につながり、福岡県内の農家では「あまおう」への品種の切り替えが急速に進みました。
また、「あまおう」を栽培・収穫できるのは福岡県内の生産者のみに限定されています。これは「あまおう」のブランド価値向上の目的のほかに、品質保持の目的もあります。品質の良い果実を生産しブランド力を高めるために、栽培管理の指導が行き届く県内に限定することになったそうです。
３．おいしい「あまおう」の見分け方
大きさの違い
粒が大きくしっかりとした実が特長の「あまおう」ですが、大きさによって味に違いがあるようです。一口で食べられるほどの大きさのものから切り分けなければ食べられないものまで大きさは様々ですが、小さいほど酸味が強く、大きくなればなるほど酸味は薄れますが食べる場所によって甘味にムラがあるそうです。
ヘタの付け根
ヘタの付け根には種のない部分が存在します。ここが広いほどおいしいと言われます。他の品種のいちごにも当てはまるポイントですが、「あまおう」ははっきりその違いが表れるので見分けが付きやすいのだそうです。
ヘタの反り具合
ヘタが反っているほど鮮度の良いいちごと言われています。また、おいしいいちご程ヘタの付け根が盛り上がり、同時にヘタも反り返る傾向があるようです。つまり、ヘタが反っているいちごは新鮮でおいしいいちごということになります。
４．「あまおう」のおいしい食べ方
「あまおう」を生で食べる場合、ヘタをつけたまま流水で洗い、食べる直前にヘタを取るようにしましょう。また、いちご全般に言えることですが、先の尖ったほうが甘く、ヘタの方が酸味があります。したがって、ヘタの方から食べて酸味を感じ、その後に尖ったほうを食べることで最後まで甘味を感じながら食べることが出来ます。
５．西通りプリンの「あまおう」使用商品
「あまおう」をおいしく食べるには、生のまま食べるのが一番です。とはいえ、新鮮でおいしいものを食べるなら産地直送で取り寄せなければならず、出回っている時期も限られます。そこで、ここからはニシハラオンラインストアで1年中ご購入いただける「あまおう」を使用した西通りプリンのおすすめ商品をご紹介します。
5-1 西通りプリンとは
西通りプリンはグルメ街として有名な福岡市の天神・大名西通りで2006年に誕生し、移動式ワゴン車での販売から開始しました。現在は福岡市に2店舗を構え、日本全国各地の百貨店や主要駅等の催事でも販売しています。
地元九州産の卵と牛乳にこだわった西通りプリンはお母さんの手作りプリンが原点となっており、福岡土産としてもお買い求めいただいています。
また現在はアイスクリーム等の製造も行っており、福岡県に工場を構えています。原材料の産地や品種がはっきり謳えるもの、付加価値が高いものをコンセプトに安心・安全とおいしさを追求し、豊富な味のバリエーションを展開しています。
5-2 あまおうカタラーナ
数種類あるカタラーナの中でも圧倒的人気を誇る商品です。「あまおう」をふんだんに使用したコンポートをポシェ生地の上に敷き詰め、「あまおう」の甘味と酸味を存分に感じていただける商品です。いちご好きにはたまらないおすすめ商品です。
カタラーナとは、クレームブリュレの原型ともいわれるスペイン カタルーニャ地方の伝統的なデザートです。
5-3 あまおうジェラート
福岡県産あまおうを54%使用し、ほんのりフランボワーズリキュールを効かせた一品です(アルコール分：0.9%)。果実本来の美味しさをぎゅっと閉じ込めました。後味がすっきりしているので、食後のデザートに最適。女性ウケ間違いなしの商品です。
5-4 あまおうプリン
西通りプリンこだわりのポシェの上に「あまおう」をふんだんに使用したいちごソースをのせたプリンです。ほんのり甘いプリンとつぶつぶの残ったいちごソースとの組み合わせが絶妙な商品です。
６．まとめ
今回は「あまおう」について紹介してきました。産地直送で新鮮なものを生のまま食べるのが一番おいしいですが、一年中手に入るわけでもありません。
「おいしいイチゴを食べたいけど旬の時期を過ぎてしまった…」
そんなときはニシハラオンラインストアで西通りプリン自慢の「あまおう」使用商品を是非お買い求めください。
