2022.10.29

熨斗のマナーについて

親しい間柄の方に贈り物をする場合にはかわいいラッピングでも問題ありませんが、目上の方やフォーマルな場合には熨斗を付けるのがマナーです。

しかし、熨斗を付けていれば何でも良いというわけではありません。目的に合わせた熨斗を付けないと、逆に不愉快な思いをさせてしまいます。

そこで「今さら聞けない…」というあなたのために今回は熨斗のルールをご紹介します。

1.「熨斗」とは

そもそも「熨斗」とは何かご存知でしょうか? 贈り物をする際にかける紙を熨斗と思いがちですが、実はこの紙は「熨斗紙」といい、正式にはその右上にある飾りを「熨斗」といいます。

長寿をもたらすとされる鮑(あわび)を薄く伸ばして乾燥させたもの(のし鮑)を贈り物に添えたのが熨斗の由来とされています。現在ではこれが簡略化され、紙に水引と熨斗が印刷された熨斗紙を贈り物に添えるようになりました。

水引の上段には贈り物の目的である「表書き」、下段には送り主の名前「名入れ」をして送るのが一般的です。

次からは、熨斗紙の構成要素である水引、表書き、名入れについて詳しく見ていきましょう。

2.水引について

 熨斗紙の中央にある紐のことを水引と言います。用途によって結び方と本数に違いがあります。また、お祝い事では紅白や金赤、金銀を使用し、弔事には黒白や黄白等を使用します。

2-1 結び方

 結び方には「1度きりであるべきこと」と「何度もあってほしいもの」で大きく2種類にわけることができます。

  • ●「1度きりであるべきこと」の場合

 人生において二度と繰り返すべきものでないことへの贈り物を送る場合には「結び切り」か「あわじ結び(鮑結び)」の水引を付けて贈ります。どちらも固く結ばれほどくことが難しい結び方なので弔事や婚礼などで使用します。

用途(慶事):結婚祝、快気祝、内祝(結婚・快気祝い)等

結び切り

あわじ結び(鮑結び)

用途(弔事):志、満中陰志等(弔事の場合は熨斗はつきません)

結び切り

あわじ結び(鮑結び)

  • ●「何度もあってほしいこと」の場合

何度あっても嬉しいことへの贈り物の場合には「蝶結び」を使用します。蝶結びは何度でも結び直せることから、結婚や快気祝い以外のお祝い全般や、お中元・お歳暮に使用し、弔事には使用しません。 用途:婚礼・お見舞い以外のお祝い事全般、お中元、お歳暮等

2-2 本数

水引の本数は奇数で左右5本ずつが基本で丁寧に贈る場合には7本で贈ります。ただし、結婚祝では新郎新婦が2人で1つ、手と手を取り合い慶びが重なるようにという理由で左右10本ずつの水引が正式です。

3.「表書き」について

水引の上段に書く贈り物を送る目的のことを「表書き」と言います。毛筆で書くのが一般的ですので毛筆もしくは筆ペンで書きましょう。万年筆、ボールペンで書くのはNGです。また、行書等の崩した文字で書くのは失礼にあたりますので、できるだけ丁寧に楷書で書くようにしましょう。表書きの一例は以下の通りです。

【贈る側の表書き】

結婚祝い:寿、御結婚御祝、御歓び、御祝
出産祝い:御安産御祝、御出産御祝、祝出産、御祝
宮参り:御宮参御祝、御祝
初節句:御初節句御祝、祝初節句、御祝
七五三:七五三御祝、御祝
入学等:御入園御祝、御入学御祝、御進学御祝、御卒業御祝、御就職御祝、御祝
成人式:御成人御祝、祝御成人、御祝
長寿祝い:寿福、祝還暦、祝古希、御祝等
病気見舞い:御見舞
新築祝い:新築御祝、御祝

【お返しの表書き】

各種御祝:内祝(出産・宮参り・初節句の場合、名入れは子供の名前)
病気見舞い:快気祝、全快祝

4.名入れについて

水引の下段に名前を記載することを「名入れ」と言います。ここは基本的には贈り主の名前が入りますが、表書きよりも大きくならないように注意しましょう。また、贈り主が夫婦など男女連名の場合には男性が右・女性が左、2~3名の場合には年齢・地位が上の人の名前を右から順(順位がない場合は五十音順)に、4名以上の場合には代表者名1名のみ名前を書きその左に「他○○一同」や「有志一同」のように入れます。

男女連名の場合

仕事等の連名の場合

5.まとめ

熨斗と一言に言っても奥が深いもの。せっかく気持ちを込めて贈ったものがマナー違反で逆にお相手に不快な思いをさせてしまうことがないよう、正しいマナーで贈りしましょう。
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